2025.2月号/Vol.263
時々、夜空を見上げて星を眺めることがあります。特に今の時期は、オリオン座が南から西に傾き、北斗七星を目印に東の地平線近くにアルクトゥールスが現れるのを見つけるのが小さな楽しみです。東京の街は明るく、星が見えにくいですが、冬は空気が澄んでいて、比較的、星がはっきり見えます。ほぼ同じ時間にアルクトゥールスを探しますが、一日単位ではその位置の変化はわずかです。しかし、月単位で見れば、星の位置は少し移動していることに気づきます。
長い年月をかけて動いている星と比べるというのもおかしな話ですが、私たちはどうでしょうか? 毎日毎日、朝出社して同じような仕事をする。星のように一日単位ではあまり変わらないかもしれませんが、数か月、数年単位で考えると私たちも変化しているはずです。
当社のお客様の中に、従来の事業を維持しながら新たな分野を開拓しようとしている方々が多くいらっしゃいます。例えば、既存顧客とのつながりを活かして新しいサービスや商品を提案する、まだ知名度の低い分野を学びながら事業に取り入れる、採用活動を人任せ、広告任せにせず自ら戦略を練るなど、様々な取り組みを行っています。共通して言えるのは、「不変」と「変化」のバランスを取りながら、新たな可能性を模索していることだと思います。
このように、変化し続けることは大切ですが、ただ、やみくもに変えればいいわけではありません。t大切なのは、どのように変化するか、そのプロセスを意識することだといいます。日米で殿堂入りしたイチロー選手は、「どうやってヒットを打ったのか? が問題です。たまたま出たヒットでは何も得られません。」と語っています。結果を出すことも重要ですが、その過程で試行錯誤しながら試みることも重要なのだと改めて気づきました。仕事において、成果を追うだけでなく、その過程を理解しながら取り組むことができれば、新しい発見もあると思います。
当社も、約20年前、従来のサービスに強力な競争相手が現れ、存続が危ぶまれる状況となったことがあります。そのときのお客様との関係を大切にしながら、異なる商品やサービスを提供できないかと模索しました。新しい事業が軌道に乗るまで、かなりの時間がかかりましたが、悩みながらも前に進んだことで、何とか「今」があります。
これからも考え、悩み、より良い変化を模索しながら歩んでいく必要があると感じます。
余談ですが、私は久しぶりに会う人に「私の顔つき、昔と比べて変わっていませんか?」と聞くようにしています。
長い年月の中で人の顔つきは良くも悪くも変わるそうです。
「大丈夫、変わっていないよ」と言われると少し安心します。