RAP NEWS

2024.9月号/Vol.258

「大事な一戦」

全国高等学校野球選手権大会が今年も酷暑の中、行われました。高校野球というと、ひとつひとつのプレーにハラハラドキドキしますが、勝った負けた以外に感動する場面が多々あります。ピッチャーゴロでも一塁まであきらめずに懸命に走る姿、何度も練習したはずなのに、まさかのエラー。試合終了後の監督のインタビューや解説者の方の話を聞いていると、ヒントになることがたくさんあるように思います。

ある監督は、インタビューで「ピンチの後にはチャンスが来る。その繰り返しです。あの時のピンチを乗り切ったことがとても大きいと思います」ある解説者は、「今回の勝負では○○君は負けてしまいましたが、ちょっとやそっとじゃ諦めない姿をみて、彼の今後がたのしみです。」 ピンチばかりが続くことはないし、チャンスばかりがやってくることもありません。ピンチとチャンスの繰り返し、勝つこともあれば負けることもあります。大切なのは、そのときどうするか? どう考えるか? だと。その通りだと思いました。

試合をみていると、どちらのチームもとても頑張っていて、両方とも勝たせてあげたくなってしまうことがあります。でも勝ち負けがつかないと、ピンチとチャンスに気づいて、ピンチなら失点を最小に抑える方法を考えたり、チャンスをなら最大限に生かすような工夫をしたりする必要がなくなってしまいます。勝つか負けるか、緊張感、プレッシャーはやはり必要だと思います。

さて、仕事も同様にピンチとチャンスの繰り返しです。いつも、緊張感をもっていないと、気づかないまま過ぎ去ってしまう可能性があります。「練習は決して裏切らない」という言葉は野球以外のアスリートからもよく聞きますが、ピンチにもチャンスにも気づけるよう準備、練習、心構えをもっておきたいと思います。業種によりその方法は異なると思いますが、基本の部分は同じなのではないでしょうか。


はるか昔、少年野球をやっていたころ、監督がよくいっていたことは、ノーアウトでランナーに出ろ(お前たちには、野球はツーアウトから、ということは当てはまらない)、追い込まれる前に打て(追い込まれたら打てない)バントは最初から構えていろ(バントの構えをしてもできないのだから)こんな感じでした。プロならツーアウトからでも得点に結びつくし、追い込まれてもヒットやホームランを普通に打ちます。バントも難なく決めているけれど、少年野球ではたくさん練習をしても、そうは上手くいきません。それまで、厳しい練習ばかり(走り込み、筋トレなど)でしたが、「野球」というものを教えてくれたように思いました。さすが監督です。

社会人になり、「仕事とは」を教えてくれた方は大勢います。
実践で厳しく、鍛えて教えてくれるのはいつもお客様、そして試合で活躍しているかどうか(お役に立てているか)の判断もお客様です。いつもありがとうございます。

2024.9月号/Vol.258号をPDFを見る